■盛器
果物やお菓子をお供えするお供物台です。
■水の子
水の実ともいい、ナスやキュウリをさいの目にきざみ、お供えします。
ナスの種は108つあると言われ、108の煩悩を払うという願いも込められていると言われます。
■みそはぎ
水辺に咲く赤紫色の花色で、お仏前にお供えする精霊花として親しまれています。
■まこも
お盆飾りの下に敷くすだれ状のゴザです。
■ホーロク
迎え火・送り火を焚くための素焼きのお皿です。
■おがら
麻の皮をはいだ後の茎を乾燥させたものでホーロクの上で焚きます。
お盆には御先祖や亡くなった人たちの精霊が帰ってくるといわれています。
迎え火は、その霊が迷わずに帰ってこられるように、おがらなどを焚いて、提灯をだして家にお迎えいれます。
送り火は、お盆の間一緒に過ごした御祖先の霊を送り返すときに、帰り道を照らすためにおがらなどを焚きます。これを精霊送りといいます。
精霊流しや京都の大文字の送り火もなどは、あまりにも有名です
飾る時期通常は13日の朝に作りますが新盆の家ではもっと早く1日から7日の間に作ります。地方によって異なります。
飾る場所新盆の精霊棚は、仏壇を利用せずに座敷に飾り祖先の霊をお迎えする特別な祭壇です。仏壇の前に略式に飾るお宅が多いようです
飾り方
お盆には盆棚といって精霊をお迎えする祭壇を作ります。
まこもを敷いた祭壇を設け台の四隅に葉のついた青竹を立て、竹の上部にしめ縄を張ります。
そこに酸漿(ホオズキ)、わかめ、素麺(そうめん)を吊るします。
ほうずきは、提灯を模したもので、お客様を照らす智慧の灯を表します。
ソーメンなどはお土産を結わくヒモがわりです。
まこもは、ご先祖様を迎える座布団と考えられます。
遺影を中央に置き、右側に位牌、左側にご本尊を置きます。
盆花の変わりに、常花を一対、左右に置きます。
中央正面には、香炉、ろうそく立てを仏壇のように並べます。
季節の果物や野菜、故人の好物だったものなどを供えます。
特にお盆のお供えに特有のものが、「キュウリの馬」と「ナスの牛」です。
これは「キュウリ」と「ナス」に、オガラや割り箸で四本の足をつけて馬と牛に見たてたものです。
地方や宗派によってちがいがありますが、どれが正しいとか間違っているとかではなくて、大切な先祖様をお迎えするたくさんの気遣いと、それぞれの家のおもてなし方が大切です。
お飾り説明ここでは代表的なものを紹介します。
■精霊棚
盆棚とも言われ、位牌を安置し、お供えをする棚です。
■霊前灯
盆棚に飾る小さい回転提灯です。
■御料具膳
精進料理をお供えするお膳です。
■常花
お浄土の花である「蓮」です。